PR漫画広告の作り方についてご説明します - - 漫画チラシ・漫画LPなど漫画広告のデザイン・制作ならアイコミックス
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24 11月

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PR漫画広告の作り方についてご説明します

2022/11/24 | By |

PR漫画広告とは印刷媒体のチラシ広告やWEBサイトに漫画を使用した広告のことを言います。企業がPR漫画広告を制作するときの基本的な構成、企画の立て方、ストーリーの作り方、制作の流れについて、漫画広告制作の全体像を解説いたします。

PR漫画広告とは何か?

PR漫画広告とは、印刷媒体のチラシ広告やWEBサイトに漫画を使用した広告のことを言います。皆さんも漫画が書いてあるチラシや、WEBサイトに漫画が掲載されていたりするものを見るケースが増えてきていると思います。そういったものがPR漫画広告です。

PR漫画は広告効果が高いので、「これを自社で作ってみたい」と考えるケースもあるかと思います。また、「漫画広告をこれから描いてみたい」という漫画家さんもいると思います。どちらのケースにも対応できるよう、PR漫画広告の基本的な作り方についてご説明しますね。

漫画広告のストーリーの作り方

漫画のストーリーは、基本的には起承転結の4部構成で作られます。これはだいたい、普通の漫画作品でも同じですが、漫画広告もこの流れを汲んでいます。

漫画広告の起承転結

4コマ漫画や普通の漫画を使ったチラシやWEB広告に使われているケースも増えてきました。その時にこの漫画がどう作られているかというと、

起・承・転・結

という流れで作られるケースがほとんどです。この部分を意識できると、しっかりとした物語の骨組みができ、その上に肉付けをしていくことでより魅力的なストーリーを作れるようになります。

「起」の役割

物語の始まりの部分であり、いわゆる「漫画の自己紹介」とも言える部分。

今から読者が読む漫画はどんな物語なのかを伝えて、読者の心をグッと掴むパートになります。

「承」の役割

「起」の部分で詳しく説明することができなかった物語の詳細な設定や、「起」の部分で説明した内容の補助となるエピソードなどを盛り込む部分。読者がストーリーに入り込むことができます。

「転」の役割

物語が展開するのがこの「転」の部分です。
作品で一番のエピソードや仕掛けを持ってくる部分になるため、漫画の中で最も盛り上がる部分。比較的意外性を描くことが重要とも言われています。

「結」の役割

「結」は物語が完結する部分です。これで読者の読後感が決まります。できる限りあっさりとまとめることがポイントとも言われています。

漫画広告の起承転結サンプル(異世界転生のケース)

たとえば、とある喫茶店が漫画広告で、新作のチョコレート・ドリンクの宣伝をするとします。これを4ページものの異世界転生の漫画で表現しようとした場合、どのようになるでしょうね?

起-主人公のパーティー4名が、謎の洞窟に足を踏み入れ、強い敵の攻撃に遭い、必死でダンジョンを逃げ帰るシーンから始まり、お腹がすいて、遠征地の宿泊地に戻るまで距離がある設定にします。

承-そこで、何もないところにいきなり自動販売機が現れ、チョコレート・ドリンクが魔法石7個で買えると書いてあります。怪しみながらも、自動販売機のことを唯一知っている日本人から異世界転生した主人公が、したり顔で、使い方を教えてゆきます。

最初はもの慣れた主人公でしたが、買ってみると効能書きが異世界の言葉で書いてあり、読めません。パーティーの仲間たちが力を合わせてこのチョコレート・ドリンクのパワーを読み解こうとします。

新作のこのチョコレート・ドリンクはポリフェノールやビタミン類などの栄養素が多く、ヒーリング・ポーションとしても強力な機能があることが説明され、ダンジョン後の疲れたパーティー・メンバーにも効果的だとわかります。

転-しかし、パーティーの一人、エルフは効能書きを読むことなく、自分一人でチョコレート・ドリンクを飲んでしまい、強烈な回復パワーで疲れや傷が癒され、一人で村に走り去ってゆきます。

結-最後にエルフが、きちんと最後まで効能書きを読まなかったため、最初は元気で家に帰った後、牛乳の苦手なエルフがお腹を壊して倒れ込むという結論シーンを入れておきます。「欲張るからだよ」などというパーティーの皆のセリフなどで終わりを迎えます。

こんなストーリーの後に、このチョコレート・ドリンクの新作の効能などを伝えれば、どうでしょう? ちょっと面白いと思いませんか? これが有名な異世界転生ものであれば、人気の漫画広告になるのではないでしょうか?

漫画広告制作の流れ

ただ、実際にはこのようなストーリー制作過程の前に、やるべきことがあるのは事実です。それが以下の4つの流れになります。特にマーケティングをしっかりとやって、PR漫画広告を読んでもらいたい顧客ターゲット層をしっかりと調査・ヒアリングしてゆくことは重要ですね。

1、詳細なヒアリング

PR漫画広告の制作は、まずクライアントへの詳細なヒアリングが必要になります。

どのような目的で漫画を利用し、どのような成果を求めているのかを考えてみてください。

特に大切なのは「どのような顧客にこの漫画広告を訴求したいのか?」ということを深く考えることです。これらをマーケティング分野では「セグメント分析、ターゲティング分析、ポジショニング分析」などと言います。これらが明確になると、どの顧客にどのようなメッセージを伝えれば良いのかがわかってくるようになります。

ターゲット顧客が明確になると、どのような種類の広告宣伝をすべきかが明確になったり、漫画の主人公の年齢層やシチュエーションなどを考えやすくなったりします。

当社のPR漫画広告制作では、この部分を経営コンサルタントが担当し、詳細なヒアリングによって対象顧客や顧客が求めるものを明確化します。

2、企画・構成

広告のマーケティング要素が固まってきたら、企画・構成をしてみましょう。

前述した目的や成果を追求するために、どのような顧客にどのような内容を伝えるべきかを徹底的に練り上げてみましょう。

どのようなストーリーやデザインの漫画広告にすれば良いかを、複数の検討会議で話し合ってみてください。部門ごとに意外な視点が見えてきたりして、面白い制作会議となるかもしれません。

そのあと漫画企画を行うスタッフにプロットを依頼します。プロットとは、漫画の世界観やストーリーを手書きで描かれたものです。

そしてPR漫画広告のラフ制作、漫画のコマ割りに入ります。いわゆるコマが描いてあり、そこに漫画家さんの簡便な下書きとセリフが入ります。

3、下書き(ラフ)作成

企画・構成が終わり、漫画のコマ割りが終わると、次はPR漫画広告の下書き(ラフ)作成に入ります。

ラフのコマ割りができたら、次は漫画家さんの選定に入ります。

イメージに合った漫画家をいろいろなPR漫画広告制作会社やクラウド・サービスからお選びいただき、制作がスタートいたします。

広告漫画家さんには、あらかじめ広告漫画の制作目的や用途などを伝えておいた方が良いです。

漫画家さんの下書き(ラフ)作成が終わりますと、セリフの修正やカットの修正が行われます。

4、仕上げと公開

仕上がりが問題ないようであれば、PR漫画広告をWEBにアップしたり、ランディングページにはめ込んで、作業は終了になります。

だいたい6ページのフルカラー漫画をPR漫画広告として制作する場合は、3週間から4週間程度になることが多いですね。

PR漫画広告家はどのような人?(副業)

さて、このようなPR漫画広告を作る漫画家は、どんな方達なのでしょう? 当社は十年以上PR漫画広告を制作していますが、最近では副業で、ランサーズなどのクラウド・ワークサービスのサイトでお仕事をされているPR漫画広告家の方もいらっしゃいます。

実は当社もそのような方達と一緒にお仕事をすることもあります。

漫画広告を作る漫画家さんは基本的には、かつて自分が働いていた企業でマーケティングや企業広告の仕事をしている方が多いように思います。そのような方達がクラウドで副業をしているケースが多いようです。

人が見えない部分が見えるという点で、マーケティングを仕事にしている方たちには、向いている仕事かもしれませんね。

価格面でできるだけ安く済ませるのであれば、ランサーズやクラウドワークス、ココナラなどのクラウドの漫画制作者に依頼するのも一案です。優秀な漫画広告制作者もいますから、そちらにお願いすることもコストダウンにはなると思います。

ただ、漫画広告の制作を漫画制作者に直接依頼することは、あまりおすすめしません。

漫画広告は意外にマーケティング技術と直結しますので、漫画だけが描けたとしても、商品やサービスの訴求に繋がりにくいケースがあるためです。

ぶっちゃけた話をすると、漫画家さんにはマーケティング要素をあまり考えず、一般的なビジネスの流れとは異なる現場で働いており、ビジネス環境に不慣れな人が多くいます。そういった漫画家さんの場合、依頼者と意思疎通を図ることが難しい場面が多いのです。

当社は、漫画家さんとコミュニケーションが取れなくて実際に困っている企業様を見て漫画広告サービスを立ち上げた経緯がありますので、皆様のお気持ちはよく理解しています。

広告漫画家さんを目指している方へ

広告漫画家のなり方は、漫画の作成方法を習得することや、漫画のうまさだけではありません。制作を依頼してくる企業とうまくコミュニケーションを取ることが大事です。企業とうまくお付き合いができるためのポイント大きく3つをご紹介しておきます。

  1. 電話に出られること

    これは意外に重要でして、コミュニケーションがメールだけだと、漫画広告のニュアンスが伝わりにくいことがあるんですね。広告マンガのキモ、はマーケティング、マーケティングとは他社との差別化なので、そこをうまく伝えるのは、メールだけでは難しいなぁ、と感じるんです。
  2. マーケティングの知識を持つこと

    これも大事ですね。マーケティングとは、強引に売らずに、相手が「売ってください」と逆にお願いするような売る仕組みを作ること、と経営コンサルタントの大家、ドラッカーは言っています。つまり、漫画をその売るためのツールとしてきちんと使えないと、意味がないのですね。「売ってください、この商品、サービス!!」と言ってもらえるような広告漫画を作りたいと我々も思っているので、ぜひ、一緒にマーケティングを学んでゆきましょう。
  3. 相場以下に値切ってくる企業はお断りすること

    これは、生活を維持するためにも重要ですね。今、漫画広告だけで食べられている人は、1万人もいないと思います。これは、年間の漫画広告の総本数から考えてみても、そうだと実感しています。だから、彼らもやりたくはないけれども、オンライン漫画でエロ系のものを書いたりして糊口をしのいでいるのだと思います。上手いのにね、絵も漫画も上手いのに・・・。だからこそ、自信を持って書いたものを、ご自身の適正価格で伝える、それが相手にハマれば、きちんと適正金額をもらう。これはとても大事だと思いますよ。
    なかなか伝えるのは難しいですけどね。

以上、PR漫画広告を作るときの基本的な考え方、そして制作の流れについて解説いたしました。

PR効果の高いPR漫画広告の制作のみならず、漫画カタログや漫画マニュアル、漫画を用いた書籍の開発など、ビジネス用の漫画制作ならアイコミックスにお任せください。